Akira Eguchi Piano Recital Live、限定盤
〜フランス・プログラム〜
浜離宮朝日ホール
7/04 2006年
使用ピアノ、1989年製ニューヨーク・スタインウェイ(タカギクラヴィア所有)
一風変わった「フランス・プログラム」
フランクのバイオリンソナタ、さて今まで一体ステージ上で何度演奏しただろうか?50回?60回?いやいやそれどころではないかもしれない。それほどのバイオリンとピアノのデュオの定番である。ピアノパートは言わずと知られた難曲、それをこともあろうかピアニスト一人で弾いてしまおうと言う、とんでもないことを考えたのがコルトーである。長いレガーティシモのメロディーをピアノで演奏するのは、バイオリンの魅力を充分知っているから、余計につらい。でも大音量、大疾走というバイオリンと一緒の時には許されがたい暴挙も、一人ならではの楽しみであるし、、、などと思いながらこの大曲に挑んだのである。が、ここで大きな難関にぶち当たる。コルトーは私の解釈とは明らかに違い、私が欲する様なスピードで演奏することを前提として編曲していないのであった。さらに原曲に耳慣れているがために、少しでも音が省略されていると非常に気になる。またさらなる問題は、原曲を暗譜している故、一人でバイオリンパートまで演奏するとなると指も頭も混乱を極めたのである。嗚呼、、、、。
今回はサンサーンス編曲のバイオリンの定番「タイス」とともに、滅多に耳にすることの無い稀覯作をお楽しみいただけたら幸いである。
江口 玲
|
Franck/Cortot: Violin Sonata 1st movement
Franck/Cortot: Violin Sonata 2nd movement
Franck/Cortot: Violin Sonata 3rd movement
Franck/Cortot: Violin Sonata 4th movement
Debussy: La Cathedrale engloutie
Ravel: Pavane pour une infante defunte
Ravel: Jeux d'eau
Faure/Grainger: Apres un reve
Saint-Saens: "La mort de Thais" Paraphrase de Concert sur l'Opera de J. Massenet
Horowitz: Variations on a Theme from Bizet's opera "Carmen"
限定盤につき、コンサート当日のお申し込みのみにて閉め切らせて頂きました。一般販売はされておりません。ご了承ください。
|
|