Akira Eguchi Piano Recital Live、限定盤
〜江口玲と訪ねる世界の巨匠たち<懐かしの東欧>〜
浜離宮朝日ホール
5/25(火)2004年
使用ピアノ、1887年製ニューヨーク・スタインウェイ(タカギクラヴィア所有)
CDの録音と言うのはものすごく神経を使う作業である。音を決め、マイクをセッティングするのに半日を要し、わずかな雑音にも神経をはりめぐらす。さらに演奏にミスがあれば容赦なくNG。ミスがなくても演奏がつまらなければそれもNG。だから通常は三日間かけて一枚のCDを録音する。 2004年5月25日、ほぼ満席となった浜離宮朝日ホールでのリサイタル、それもコンサートがそのままCDとなる。さらに、楽器は一筋縄ではいかない老傑とくると、否が応でも緊張が高まる。「CDでは良かったのに生演奏はどうも?」などと好き勝手に評される演奏家たちにとって、ライブ録音ほど恐ろしいものはない。リハーサル時間は限られ、本番一発勝負、このプレッシャーをいかに乗り切るか?「楽天家でごまかすのがうまく、すっとぼけるのが得意」という私の持ち前の性格が、同時に私の別の一面「こだわる、やるならとことん」をどこまで蹴散らしてくれるか、そしてそれが吉と出るか凶と出るか、本当に恐ろしいところである。さて結果は如何に?それは皆様にご判断いただくとしても、私は素直に自分自身がこのCDに存在することを認めざるを得ない。良くも悪くもこれが私の演奏。皆様、お気に召していただけますか?
感謝をこめて、
江口 玲
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Suk: Piesni milostnych Op.7-1
Chopin: Sonata No.2 Op.35
Wieniawski: Kuyawiak
J. Hofmann: The Sanctuary
Paderewski: Cracovienne Op.14-6
Enesco: Pavane Op.10-3
Dvorak: Humoresque
Liszt: Ungarische Rhapsodie No.6
限定盤につき、コンサート当日のお申し込みのみにて閉め切らせて頂きました。一般販売はされておりません。ご了承ください。
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