Akira Eguchi Piano Recital Live、限定盤
〜江口玲と訪ねる世界の巨匠たち<希望のアメリカ>〜
浜離宮朝日ホール
6/26 2005年
使用ピアノ、1887年製ニューヨーク・スタインウェイ(タカギクラヴィア所有)
ホロヴィッツ編曲の「アメリカ国歌」で始まり、「星条旗よ、永遠なれ」で終わる、アメリカ一色の楽しいリサイタル。陽気なミュージカルがあり、アメリカ人の好きな愛唱歌があり、奴隷たちの悲しみもある。それらの演奏を助けてくれるのが1887年製のローズウッドのピアノと1986年製のピアノ、そして1872年製のスクウェアピアノ、いずれもNYで作られたスタインウェイである。
NYに住んで17年が経とうとし、今では、アメリカは私にとってよその国でも外国でもなくなった。1800年代の後半、南北戦争後のアメリカは、産業革命とそれに夢を託したヨーロッパからの移民たちで活気に満ちていた。1900年代にはいりアメリカは自由と民主主義の国、誰もが憧れる魅力あふれる夢の国となった。その繁栄の裏には、先住民族への迫害、解放奴隷の苦悩、人種差別等もあったが、アメリカは常に未来に向かってしっかりと歩んでいる。いや、しっかりと歩んできたはずだった。
この原稿を書いている八月六日はヒロシマに原爆が落とされた日。あれから60年も経つのに、私たちからそれほど遠くもないところで未だに戦争が繰り広げられている。今、この瞬間も、戦地では人の命が失われているかも知れない。
もう一度、希望に満ち、移民たちの夢見た時代の、輝くアメリカを思い出して欲しい。このコンサートには、実はアメリカを愛する私のそんな願いも込められている。
感謝をこめて、
江口 玲
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Smith/Horowitz: The Star-Spangled Banner
Copland: The Cat and The Mouse
McDowell: Hexentanz
姜 愛里(ピアノ1)
江口 玲(ピアノ2)
Gershwin/Grainger, Eguchi: Fantasy on Gershwin's Porgy and Bess for two pianos
Eri Kang (Piano1)
Akira Eguchi (Piano2)
Beach: A Hermit Thrust at Morn
Foster/Warren: Beautiful Dreamer
Bolcom: Last Rag
Gershwin/Eguchi: Sweet and Low-Down
Sousa/Horowitz: Stars and Stripes, Forever
限定盤につき、コンサート当日のお申し込みのみにて閉め切らせて頂きました。一般販売はされておりません。ご了承ください。
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