ケークウォークが次第に一般社会に広まったのはこの頃からである。多くの楽譜が出版されるようになり、奴隷時代の音楽が奴隷解放後30年経って、ようやく表に出始めたのである。出版されたケークウォークの作曲家に白人が多いということも、また興味深い事実である。当時の楽譜の表紙を見るとケークウォークが躍られる様子がわかる。



   

   

上左より、(1897年出版)ジョン・フリン (John H. Flynn, 生年月日不詳) 作曲
「ジョンソンがケーキをもらったぞ (Johnson Wins The Cake)」

(1898年出版)アダム・ゲイベル (Adam Geibel, 生年月日不詳) 作曲
「サウスキャロライナのわくわく!(South Car'lina Tickle)」

(1899年出版)E.T.ポール (E.T. Paull, 1858-1924) 作曲
「ディキシーでのウォーミングアップ (A Warmin'Up in Dixie.)」

(1900年出版)ジョン・ホール (John T. Hall, 生年月日不詳) 作曲
「おばかな黒んぼたち (Looney Coons)」
次項の「Smoky Mokes」と共に、日本語訳にするのをためらったものの一つ。






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